60代一人暮らし 大切にしたいこと

60代一人暮らし
断捨離と節約をしながらシンプルな生活を目指し楽しいことやお気に入りの物達を綴ります

読了「7月24日通り」「自分勝手で生きなさい」

吉田修一さん


目次を見て短編集かと思い読み始めたら違っていましたが
今回も一気読みでした
タイトルも表紙も素敵です^^
(図書館本だけど^^;)


「怒り」「悪人」等
重い長編にハマり
今はそれより前の作品を読んでいますが
淡々と進みながらも飽きることなくページを繰る
この頃の物語も好きです^^


それにしても女性の心理描写がなぜこんなにも上手いのか?


多分長崎?の街をポルトガルのリスボンと重ね合わせ
通りやバス停の名を
密かにリスボンの呼び名に変え楽しんでいる
平凡なOL小百合と


高校の先輩で
小百合が憧れていた男子と付き合っていた
今は小百合の上司と結婚している亜希子


二枚目で有名な小百合自慢の弟の恋人めぐみ 


3人の女性の恋愛に対する考えや相手への想いが
ハッとするほどリアルで
対する若い男性達の行動も心理もどれも丁寧に描かれ


最後の小百合の決断は
この後どうなるのか...
もっと若い頃に読んでいたら
もっと感情移入できたかもしれないけど
またまた続編が読みたくなる読後感でした^^


長崎に行った事がない
ましてリスボンも行った事はもちろん無く
画像を検索しながら楽しみながら
めぐみの10の分析を自分に当てはめてみたり
私は何色だろうなんて考えたりして
吉田修一さん、本当にハマります^^


もう一冊


頂いた本
下重暁子さん「自分勝手で生きなさい」


自分勝手というと褒め言葉ではなく
人の事を考えずわがままな行動という意味で使うけれど
下重さんが言っているのは


他人の考えや行動に流されず
自分の頭を使い考え
自分で決めて行動するのが「自分勝手」
精神的にも経済的にも自立し責任も伴う


コロナの自粛期間についてのテーマも興味深く
人と会う事も思うようにいかず
旅行もできない今
デマを信じて日用品の買い溜めや
落ち込んだりするのは無意味な事
自分の頭できちんと考えれば
不安になる事もない


仕事や家族、年齢という枠にはまった自分ではなく
自分の意思を持ち
自分の楽しみを持ち
自分の人生を生きる
下重さんの言っていることは共感できることばかり^^


自立しているつもりでも
人に合わせて無理に協調しようとする自分も
まだいたりして^^;
そういう所も少しずつでも
変わっていきたいと思い


最後は一人で行動し生きていける強さが欲しい
もっと自分を解放して
そうなりたいと努力していこうと
爽やかな読後感^^
こんな本に出会えてよかったです♪