読了「沈黙の町で」
奥田英朗さんの作品はどこかにブラックユーモアがあるものが多いのに
これはクスッと笑う場面もなく重いテーマでしたが
徐々に引き込まれていきました
中学校の片隅で男子生徒が転落死したのは事故か自殺か
家と学校しかない中学生の狭い世界
学校で孤立することが一番怖い子どもの気持ち
警察が調べる中で出てくるいじめ問題に関わっていた生徒やその親たち
被害者とその家族
担任教師や校長に教頭
警察官と検事と新聞記者
登場人物が多い群像劇は話が前後するのですが飽きずに読め
地方都市にある閉塞感と
それぞれの立場の見方で物事は変わっていくものだと
加害者と被害者の描写がリアルでした
中学生の時
昼休み毎日のように教室の後ろでプロレス技をかけられていた男子のこと
ケンカの強いいじめっ子が怖くて私も含め周りは見て見ぬふりをしていたことを思い出し
50年後の今
彼らはどうしてるだろうと
読みながらやるせない気持ちが甦り
最後に分かる真実は...
夕食は
久しぶりに干物が食べたくなったので^^
アジの開き
作り置きの切り干し大根
小松菜の卵とじで
満腹でした^^;
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