読了「喫茶おじさん」と趣味とは…
読了は原田ひ香さん「喫茶おじさん」
「古本食堂」のように小説の中に
グルメ本?がさりげなく取り入れられた物語
早期退職し今は無職57歳の主人公松尾純一郎
別れた元妻、現在の妻と大学生の娘、同期だった同僚など
誰からも「あなたは何もわかってない」と言われ
物事をあまり深く考えず
「ま、いいか」が口癖の空気を読めないお人好しで気弱な純一郎
周りの辛辣な女たちに振り回された1年間、
様々な出来事が起きるなかで少しずつ純一郎の過去が明かされていき
(月一度5万円もらってデパートへ買い物に行く妻のエピソード羨ましい...)
喫茶店巡りを趣味にしようと思い立ち
喫茶店のハシゴは
お目当ての店で食べる食事もスィーツも半端ない量なので
孤独のグルメみたいに読んでいるだけでお腹いっぱいで、でも楽しくなり
描写からそれぞれの店内の様子や
美味しそうなメニューを想像しながら
だけど無職なのにそんなにお金を使っていいの?
マイペースの純一郎さん、
エピローグではホッとし無性に美味しいコーヒーが飲みたくなり
さらに喫茶店が好きになりました^^
登場するどの店も店名を明記していませんが
東京大丸のイノダコーヒー
京都のイノダ本店
最初から砂糖とミルクが入っているコーヒーは
大昔フォークソングの歌詞に出てきたイノダに憧れ18歳で初めて行った京都のイノダ
還暦少し前に行った京都で食べたモーニングセットが懐かしく^^
アメ横の喫茶店はもしかしたら?
一年前次男が教えてくれたアメ横にあるダンケではないか?と思い出し^^
たまごサンド、あんバタートースト、プリンアラモード、クリームソーダにナポリタンetc.
喫茶店メニューは健康を考えて食べるのもではなく
美味しいものが食べたいというお客様の気持ちで作るというオーナーの考えもいいなー^^
知らなかったお店へ行ってみたくなり
私なりの喫茶店巡り、続けたいです^^
原田ひ香さんを読み始めたのは
原田マハさんを読みあさっていたころ、
あいうえお順に並んでいる図書館の書架で隣りに並んでいる
知らない作家さんを読んでみようと
「人生オークション」を借りたのが最初でした^^
それからは手当たり次第原田ひ香さんの本を読んでいた時期があり
中でも「東京ロンダリング」「DRY」(怖かった...)は忘れられない作品です
そして
50代のころ仕事ばかりの生活で
休日は疲れを取るためほとんどゴロゴロ寝て過ごしていたとき
母から
「なにか趣味を持った方がいいよ、年をとって楽しめることを探したほうが…」と言われ
趣味と呼べるものが何もないと気付き^^;
なにをすればいいのだろう、見つかるだろうか?と
なんだか老後が不安になったことを思い出しました
趣味というとお金がかかったり
始める決心が必要だと構えていたけれど
寝る前に本を読むことも
気が向いたときに弾く自己流のピアノも
フィットネスに通うことも
ママチャリで気ままに走ることも
レトロな喫茶店を探し店内の居心地やコーヒーを飲んだり楽しむことも
日帰り旅行も
自分が楽しいと思えば全て趣味なのだと気付き
今は毎日趣味で過ごしているような...^^;
籠っていた今日の夕食は
喫茶おじさんに出てきたオムライスが食べたくなり
冷凍してあった鶏胸肉と冷蔵庫にあるもので
いつもはバターライスのオムハヤシだけど
チキンライスで作る定番オムライスは
卵1個では無理があったのか^^;みてくれは悪くても美味しく^^
ごちそうさまでした
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