初版は20年以上前の作品です
今まで読んだ東野さんとは違う雰囲気だと思いながら

展開もスピードも速くずっとハラハラドキドキしながら楽しめました＾＾
サスペンスでも最後はやはり東野さんらしく
薬物の怖さや
踏み込んでははいけない化学の領域
分不相応の名誉欲

美しき凶器である犯人が復讐目的で標的を追い詰め殺害する描写は
映像が浮かび映画を見ているようで
関係のない人たちが殺されるのは疑問に思ったけれど
ラスト近くはどんでん返しもあり
「凶器」以上の
「狂気」の恐ろしさを感じ

子供の頃から薬物を使った実験台にされた改造人間
スポーツ界で超人的な成功をおさめるため成長したカナダ人の娘は
ロボットのように感情がないのか
何のための人生だったのだろうか
最後まで「娘」と呼ばれ固有名詞では書かれない名もない犯人の
最後の一言に切なくなりました

そして今週は三連休後なので4日続いての勤務＾＾；
この歳で仕事があるのはありがたい事だと分かっていても

いつもなら2日行って休み
また2日行って土日休みなので
明日明後日の出社が結構キツい．．．＾＾；

満開を過ぎたヒヤシンス
この数日いい香りで癒されています＾＾